昨今、ITを活用した不動産仕入れが注目されるようになってきました。IT活用の不動産仕入れは、不動産業界でもだんだんと一般的な方法として定着してきました。
ITを用いた不動産仕入れは、新規顧客獲得や広告経費削減などの効果があり、利益を確保したい不動産会社にとってとても有効なツールとなってきたのです。
そこで、ITを活用した不動産仕入れのメリットについてご紹介します。
IT活用と不動産仕入れ
IT技術の普及とともに、従来の営業パーソンが中心となってきた不動産の仕入れ方法に新しいやり方が登場してきました。ITを活用した不動産仕入れは、売り上げを増やし、利益を高めたい不動産会社にとっては大きなメリットがあり、最近では注目度が高くなってきているのです。
不動産仕入れは不動産会社にとって、商品を仕入れるとても重要な業務です。このプロセスが不動産の売り上げに直結していますので、不動産会社にとって仕入れはとても大切です。
こうした仕入れ業務は、これまでは不動産会社の営業担当者が中心となって行われていました。しかし、この方法は担当者となる営業パーソンの人脈などによるところも大きく、担当者が変われば業務に大きな影響がでたり、引継ぎなどがスムーズにいきにくいといった課題などがありました。
IT技術はこうした営業パーソンによる仕入れ業務に大きな変革をもたらし、仕入れ業務がよりスムーズになることを可能にしていきました。仕入れにIT化を導入することで、より円滑に新規顧客獲得を図ることが可能となったり、広告費削減に好影響がもたらされたりしたのです。
仕入れ業務へのIT活用とそのメリット
ITを活用して仕入れ業務を行うことで次の2点のメリットが得られます。
1点目は「新規顧客獲得がしやすくなる」ということ。そして2点目は「広告経費削減が図れる」という点です。
そこで、これらの2つの点について具体的にご紹介しましょう。
新規顧客獲得がしやすくなる
ITを活用して仕入れ業務を行うようになって、スムーズに新規顧客を獲得することができるようになったことは大きなメリットです。
ITを用いることによって、新しいお客様を得て、不動産買収に至るまでのフローをシステムとして機能させることができます。これまでは営業パーソンの経験などに負うところが多かった不動産仕入れ業務がシステム化され、営業チームとしてそのシステムの中で仕事をすることによって、より良い効果を得ることが可能となったのです。
ITを活用すると、所有物件の売却に興味を持つ不動産オーナーをその会社の営業チームへのコンタクトへ誘導することができます。
不動産オーナーが不動産企業のホームページにアクセスすると、そこには不動産売却に関する興味深い情報が掲載されています。その情報に関心を持った不動産オーナーが、あるロゴをクリックすることで、不動産会社の営業チームに簡単にコンタクトが取れるページに遷移します。
そして、不動産物件に関する情報等を入力することで、営業チームのメンバーがその後、そのオーナーに連絡を取り、売却に関する情報を伝えることができようになっています。こうした一連のプロセスがシステム化されており、不動産オーナーからのアクションで仕入れのための営業に移れるようになっています。
このような点は、不動産会社にとってはより確実性の高い仕入れを行うことを可能にしています。従来であれば不動産オーナーに不動産会社からコンタクトをとることが多かったといえますが、ITを活用することで不動産売却に興味を持つオーナー側からのコンタクトが得られるようになります。
そのため、新規顧客獲得だけでなく、不動産仕入れの可能性が高い状態で営業を行うことが可能になっているというメリットもあります。
広告経費削減が可能になる
インターネット上で不動産オーナーに興味のある情報を提供することで、オーナー側からのコンタクトが期待できるようになります。
不動産売却に関心を持つオーナーは、自身の不動産を売却する不動産会社を探しています。そして、ネット上にある情報を集め、コンタクトをとる不動産会社を絞っているのです。
ITを活用した不動産仕入れは、この段階にある不動産オーナーに情報を提供することが可能です。ネット上に興味のある情報を提示することで、不動産オーナー側からの連絡を得る機会が増えます。そうなると、不動産会社は広告をあまりせずに不動産オーナーからの連絡を受けとることができます。
したがって、ITを活用した不動産仕入れは広告経費削減を可能にしてくれます。
IT活用の不動産仕入れは有効な方法
ITを活用すると、新規顧客獲得までの流れをシステム化し、ウェブ上で顧客を集客することが可能になります。そして、あまり広告経費をかけず不動産仕入れを行うことができるようになり、その結果、広告経費削減につながりやすいです。
これらの点は不動産会社にとって、仕入れの機会を増やしコストカットを図れるという大きなメリットがあり、利益を増やしやすいということになります。
不動産会社も営利企業である以上、安く仕入れて高く売りたいのです。IT活用の不動産仕入れは、不動産会社の利益拡大に貢献することができます。しかも、不動産仕入れだけでなく、仕入れた後の売却についてもメリットがあり、不動産を買いたいというお客様を集客するのにもITは大きなメリットをもたらします。
ネット上での集客がしやすく、集客後にその会社の営業チームへのコンタクトがとれる仕組みも構築しておくことで、仕入れた商品を販売するという流れもスムーズになります。よって、IT活用の不動産仕入れはとても有効なツールといえます。
まとめ
不動産会社にとって、ITを活用した不動産仕入れには様々なメリットがあり、新規顧客の獲得と広告経費の削減効果が得られるという有効な方法です。
ITを活用することで、お客様側の方から不動産会社に対してコンタクトをとる機会を増やすことができます。ネットで不動産売却に興味を持つお客様は、所有する不動産をできるだけ良い不動産会社に不動産買取してもらいたいと考えています。そして、様々な情報を集めながら少しでも高く不動産買取してもらえそうな不動産会社を探しています。
不動産会社にとっては、不動産オーナーからの不動産仕入れは直接売却になりますので、中間マージンが要らずコストカットが可能な仕入れ方法としても期待度が高いです。また、不動産売却に興味を持つオーナーからのコンタクトでスタートすることができるのも大きなメリットで、広告コストをできるだけかけずに集客することが可能になります。さらに、オーナーからの直接仕入れは提示された金額にオーナーが納得すれば成立という流れになりますので、時間的なメリットもあります。
このように、ITを活用した不動産仕入れは様々な点でメリットがあり、不動産会社にとってはとても有効な仕入れツールになっています。