目に見える商品を実際に売るための広告活動と異なり、目に見えない価値をアピールするブランディング広告はその理由や目的、マーケティングとの違い、メリットはわかりにくい・・・そう思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、だからこそ差が付くのがブランディングなのです。
ブランディング動画を導入するにあたり、不動産ブランディングの重要性を理解しておきましょう。
目次
ブランディングの目的
ブランディングは、企業や商品の良いイメージを広く拡散、浸透させるために行います。
具体的には、
- イメージカラー
- ロゴマーク
- キャッチフレーズ
- ゆるキャラ
などを用い、消費者に信頼感を持って覚えてもらうための広告活動をします。
知名度と信頼により「この機能ならこの商品」「この商品ならこの企業」という風に、機能と商品、商品と企業が消費者の中でリンクしやすくすることで、選ばれる商品や企業になるというわけです。
その際、扱うのは商品や企業に対するイメージ、価値観となります。
目に見えないものを扱うだけに、言葉であれば冗長になりがちで飽きやすく、画像だけではインパクトに欠けるという結果にもなりかねません。
その点、音声と映像で総合的に感覚・情動に作用して共感を生む効果の高い動画広告は、イメージ・価値観という目に見えないものをアピールするするのに優れた手段であるといえます。
不動産ブランディングをする理由
不動産は人々の暮らしに密接であるばかりか、欠かせない存在です。
しかも、物件に暮らすとなれば、心身の健康にも関わります。
あるいは所有する人のステイタスメントとなり、時には社会的地位を証明するものにもあります。
大きく人生に関与する特別な商品、それが不動産です。
しかも高額であり、大きな財産となります。
こういった性質を持つだけに、不動産の取り引きではだれもが不安で、だからこそ慎重になります。
そこで消費者は情報を集めて安心しようとします。
しかし最終的に消費者がほしい情報は安心するための目に見えない価値観・信頼感です。
ブランディングは、商品や企業の良いイメージ、信頼や安心感を消費者に浸透させるもの。
つまり、不動産マーケティングにおいてブランディングは非常に重要であるわけです。
そして消費者を購入へと動かすのは情動であり、動画広告はその情動へと訴える強力な力を持っています。
ブランディングとマーケティングの違い
不動産マーケティングにおいてブランディングが非常に重要であることがわかりました。
しかし、マーケティングも商品や企業をアピールしていくための活動ですよね。
ブランディングとマーケティングは、何が異なるのでしょうか。
マーケティングとは
マーケティングは、販売戦略や市場活動とも言いますが、消費者が求める商品を作り、広め、消費者に届くようにするための活動のことです。
ニーズを集め、そのニーズに合った商品を効果的な方法で宣伝し、購入してもらうのです。
つまり、マーケティングとは「ほしい」と消費者が考えるようにするために「伝える」活動ということになるでしょう。
一方、ブランディングは「好きだ」と「思ってもらう」ための活動といえるでしょう。
差別化、愛着、信頼感などがブランディングの目的です。
マーケティングとブランディングのバランス
そして、このマーケティングとブランディングのバランスはとても重要です。
マーケティングばかりしていては、良さが伝わりにくいこともあります。
ブランディングばかりしていては、消費者に情報が届きにくいことがあります。
ブランディングの方針とマーケティングの方法がかみ合っていなくては、時に逆効果となることさえあります。
例えば、都会的なタワーマンション物件の動画広告だとします。
マーケティングによる適切なターゲティングのもとに配信したとしても、BGMがカントリー調であったりすればちぐはぐな印象が伝わってしまうだけです。
マーケティング戦略を成功させるためにも、まずはしっかりとブランディングの方針を決めておくことが重要なのです。
不動産ブランディングのメリット
ブランディングには数え切れないほどのメリットがありますが、中でも、
- 売り上げ
- 価格競争からの脱出
- 市場での優位性の維持
- コスト削減
- 人員確保
などが大きなメリットとしてしばしば例にあがります。
不動産ブランディングの場合はどうなるのでしょうか。
企業側はもちろん、消費者視点からも考えてみましょう。
メリット1・顧客ロイヤリティの向上
不動産ブランディングの大きなメリットに、顧客ロイヤリティの向上があります。
永続性のある不動産という性質上、顧客との長いつきあいはとても大切です。
顧客ロイヤリティの向上は、顧客との長いコミュニケーションに良い効果をもたらすでしょう。
顧客が愛着を持つことで、リピーターとなることも期待できます。
顧客にとって不安の大きい不動産取り引きですから、一度得た安心を手放すリスクは避けたがるものでしょう。
よって、愛着は安定を求めてリピートすることの十分な要因になると考えられます。
愛着を持ち、信頼感があるということは、口コミ効果も期待できます。
特に、人生に関わる取り引きである不動産ですから、ライフステージの変化における家族・親戚への口コミ効果は大きいでしょう。
メリット2・宣伝広告費の削減
不動産ブランディングのメリット・顧客ロイヤリティ向上によるさらなるメリットが広告のコスト削減です。
上記の通り、リピーター顧客、口コミ効果が増えることで、自然と宣伝広告がされていくことになります。
そして、その広告宣伝費を他の部門に回してより良いサービスを提供することもできるのです。
メリット3・価格にとらわれない
ブランディングにより、価格にとらわれない不動産取り引きができるようになるメリットもあります。
より安く不動産取り引きをしようと考える背景には、消費者の不動産企業に対する「本当に値段に見合った物件なのかな」という不信感があります。
しかし「この企業なら大丈夫」と信頼されていれば、多少高額でも内容の良い取り引きをしてもらえるほうになるでしょう。
また、顧客ロイヤリティによる、ここの不動産であるという愛着によっても同様です。
メリット4・顧客の満足度
愛着を持って住んでもらうことで、顧客の満足度があがります。
また、良い取り引きをしたという満足度もあがります。
大きなライフイベントに関わることの多い不動産ですから、特に満足度は重要。
顧客の人生を豊かにする点も、不動産ブランディングの重要性を物語る大きなメリットです。
メリット5・モチベーション
顧客の人生を豊かにするという不動産ならではの大仕事は、担当者ばかりか社内全体に良い仕事をしたという充実感・達成感をもたらします。
モチベーションがあがれば、さらに良い仕事へとつながり、仕事へのプライドとなります。
そして、プライドを持って働くことが企業のさらなるブランディングになるという、良い循環が生まれるでしょう。
ブランディングの重要性
マーケティングは「伝える」というメリットがわかりやいのですが、ブランディングは見えない価値を扱うだけに重要性がわかりにくいところがあります。
しかしブランディング無くして、マーケティングの十分な効果はありません。
不動産ブランディングの重要性を知って、実践していきましょう。
最後に
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